「フリーランスはお歳暮を送るべきかな?」と迷っていませんか?
フリーランスになって日が浅いと、
- お歳暮を贈らないと「常識がない」と思われるのでは?
- お歳暮も営業活動の一環だよね?
- 他のフリーランスの人はどうしてるんだろう?
いろいろな疑問や迷いが出てくるでしょう。
そこでこの記事ではフリーランスのお歳暮についての悩みを解決していきます。
具体的には
- フリーランスはお歳暮を贈るべき?その答え
- フリーランスで働く人達のお歳暮事情とは?
- 恥をかかないためのお歳暮マナー
の順番に重要なポイントだけを紹介していきます。
是非最後までお読みください。
目次
フリーランスはお歳暮を贈るべき?
結論から言うとどちらでもOKです。
フリーランスの場合、お歳暮は義務ではありません。
そのため、お歳暮を贈らなくても「常識がない奴だ」と思われることがないのです。
またお歳暮が仕事に影響することはまずありません。
そのため、フリーランスのお歳暮は「やりたい人だけやればいい」くらいのものなのです。
お歳暮とは
お歳暮とは、12月上旬から12月20日ごろまでに今年お世話になった相手や親しい知人・親戚・両親へ感謝の気持ちと相手の健康を願って贈るものです。
最近は、
- 今年お世話になった感謝の気持ち
- 「来年もよろしくお願いします」という挨拶
を兼ねて
お歳暮を贈る人がほとんどです。
もしあなたが「お歳暮は昔からの仕来りだし、社会人として贈った方がいいのでは?」こと迷っているなら迷うポイントを間違えています。
迷うのであれば、
- その相手に感謝の気持ちを伝えたいか?
- 来年もお世話になる相手か?
- 来年以降、末永く付き合っていきたい相手か?
このようなポイントで考えてみてください。
実際には個人→法人は少ない
今のフリーランスのお歳暮事情はどんなものでしょう?
実際のところ、お歳暮は「個人から法人に贈ること」はあまりありません。
そのため、あなたが法人の取引先にお歳暮を贈ろうと思うなら「会社宛て・部署宛て」でなく「担当者宛て」に簡単なギフトとして贈ると良いでしょう。
担当者と打ち合わせなどで会う予定があるなら、「いつもお世話になっております。これお歳暮代わりです!良かったら皆さんで…」とフランクに渡してしまう方が相手も受け取りやすいものです。
お歳暮は物品を渡すことに意味があるのでなく、感謝の気持ちを伝えることに意味があるのです。
このような姿勢が信頼関係を築くきっかけになるのです。
またフリーランスの場合、「個人から個人に贈ること」は比較的よくあります。
個人から個人の場合も、形式ばったお歳暮でなくフランクにやり取りされています。
大事なのは日頃の感謝の気持ちを伝えること
お歳暮で大事なことは、日頃の感謝の気持ちを伝えることです。
日々仕事をしていて
-
「いつも仕事を頂きありがとうございます」
「仕事ではいつもお世話になっています。感謝してるんですよ」
このように言葉で伝える機会はありません。
だから、一年の最後に「今年も一年ありがとうございました」と感謝の気持ちを伝えられるお歳暮があるのです。
繰り返しになりますが、お歳暮で大事なことは「日頃の感謝の気持ちを伝えること」です。
お歳暮を贈る行為が大事なわけではありませんし、高額品を贈ることで相手が喜ぶとも限りません。
お歳暮の本来の意味を履き違えないでください。
フリーランスは要チェック!お歳暮のマナーを解説
ここまでで「お歳暮の本来の役割」や「フリーランスのお歳暮事情」について話してきました。
お歳暮を贈るべきかどうか?贈るなら誰にするか?見通しが立ってきたのではないでしょうか?
ここからは、フリーランスでお歳暮を贈ろうと考えている人に向けて「恥をかかないためのお歳暮マナー」を紹介していきます。
せっかくお歳暮を贈るのです。
社会人として恥をかかないよう最低限のお歳暮マナーは身につけておきましょう。
お歳暮を贈る時期
お歳暮を贈る時期は、12月上旬~12月20日頃までです。
少し前までは12月10日~と言われていました。
ですが、年々このスタート時期は早くなっており11月下旬から受付を開始している販売店もあります。
またより厳密な期間を言うと、お歳暮を贈る時期は関東・関西で微妙にズレています。
関東:12月初旬~12月31日
関西:12月13日~12月31日
お歳暮はもともと「正月に先祖の霊を迎えるためのお供えもの」でした。
そのため本来は正月に間に合えば良かったのです。
ただ師走はなにかと忙しい時期ですから、相手を気遣い「12月20日くらいまでに贈ると親切だろう」と12月20日までに贈る風潮ができたのです。
贈る時期に迷うようなら「12月10日~20日の間に相手宅に届く」ように準備してください。
これが一番間違いのない日程でしょう。
またどうしても年内に間に合わないようなら、
- 御年賀
- 寒中御見舞い
として贈ることもできます。
ただフリーランスがここまで堅苦しい仕来りにこだわる必要はありません。
どうしても間に合わないようなら、翌年会ったとき手土産も兼ねて渡すくらいがおすすめです。
また喪中の人にお歳暮を送っても問題ありませんが、四十九日を過ぎていない場合は時期をズラしましょう。
お歳暮の相場
お歳暮の相場は、3,000円~5,000円前後です。
もっと厳密に価格相場を分けるなら、
対等な相手には、「3,000円前後」
目上の相手には、「5,000円前後」
でしょう。
中には10,000円以上の品もありますが、あまり高額品を贈るとかえって相手に気を遣わせてしまいます。
そのため、30,00円~5,000円が一般的な相場とされています。
フリーランスの場合、人により「贈るかどうかの基準」や「価格の決め方」はかなり異なります。
たとえば、複数の取引先にお歳暮を贈る場合、売上高で判断する人もいます。
- 100万円以上の取引相手には「5000円前後」の品を
- 50万円以上の取引相手には「3000円前後」の品を
- 30万円以下は、お歳暮を贈らない
このようにです。
また「いちいち価格差をつけるのは面倒だから」と統一する人もいます。
またお歳暮を贈らず、年賀状や新年の挨拶で済ませる人も大勢います。
価格に迷うようなら、あまり考えすぎず「3,000円~5,000円」の中から良いなと思った品をチョイスすると良いでしょう。
そうすれば、あとから「やっぱり安すぎたかな?」「やっぱり高すぎたかな?」と相手の反応を気にすることもなくなるでしょう。
具体的に何を贈れば良いのか
具体的に何を贈れば喜ばれるか?この答えは、相手によって変わってきます。
具体的には、個包装されたクッキー詰め合わせなど手軽に社内で配れるものが喜ばれるでしょう。
またスタッフの男女比で品物をチョイスしても良いでしょう。
甘いお菓子や果汁100%ジュースなど
コーヒードリップの詰め合わせなど
渡す場所や贈る場所が会社の場合は、アルコール類は避け手軽にその場で食べられるもの・もしくは個々に持ち帰ることができるものがおすすめです。
個人宅に贈る場合は、相手の家族構成がキーポイントです。
家族がいる人なら、渡す相手だけでなく奥さんやお子さんも喜ばれるものもおすすめです。
取引先の社長個人宅に贈る場合:ビール詰め合わせや奥さんや家族が喜ぶもの
親しい取引先の個人宅に送る場合:流行りもの・商品券やギフト券
個人宅に贈るお歳暮でハズレがないものは「長期間保存が効くもの・賞味期限が長いもの」です。
また年末は大掃除などがあるため、洗剤や掃除用品の詰め合わせもおすすめです。
また相手もフリーランスであまり堅苦しいことをしたくない人もいます。(相手によっては、堅苦しい挨拶やお歳暮などの仕来りを煙たがる人もいます)
そんなときは、事務所に寄るついでに大型スーパーなどで販売されている「ちょっと贅沢なビール」や「ちょっと贅沢なフルーツ」などを手土産にしても良いでしょう。
最後にお歳暮の品を選ぶときの「絶対に守るべき注意点」を話しておきます。
フリーランスの場合あまりないケースですが、念のため覚えておいてください。
相手が公務員や政治家の場合、お歳暮は基本的に贈れません。(特に利害関係がある場合、公職選挙法や公務員規定に抵触する恐れがあるため)
利害関係がなければよくある社会の礼儀として受け取ることはOKとされていますが、利害関係があるかないかの判断はとても難しくトラブルの原因になりかねません。
そのため、お歳暮を贈っても迷惑がかからない職業かも注意しておきましょう。
お歳暮の品選びは、相手の好き嫌いや趣味趣向・流行りものなど考え出すとキリがありません。
そのため迷うようなら、あまり考えすぎず定番の品をチョイスすると良いでしょう。
まとめ:フリーランスはお歳暮を必ず贈る必要はない。大切なのは感謝の心

フリーランスは、お歳暮を必ず贈る必要はありません。
贈らなくても、仕事に影響しません。
実際、今のフリーランスは法人の企業にお歳暮を贈りません。
贈ったとしても、担当者に手軽なものを渡す程度です。
(取引先が個人でも、お歳暮を贈らないフリーランスはたくさんいます)
お歳暮は、企業間のやり取りでありフリーランスから取引先にお歳暮を贈ることはほとんどないのです。
ただ人によっては
- 担当者に感謝の気持ちを伝えておきたい
- 今後の営業に繋げたい
と思うこともあるでしょう。
そんなときは、ここで話したお歳暮マナーを守り相手に喜ばれるお歳暮をチョイスしてください。
お歳暮で大切なことは、あくまでも「感謝の心」です。
物品や金額にこだわらず、あなたの気持ちが1番伝わる形を選んでくださいね。