フリーランス専用の賠償責任保険があることをご存知ですか?
この賠償責任保険は昨年の7月からフリーランス協会が開始した「ベネフィットプラン」に含まれています。
個人では賠償責任保険に入っているけど仕事用の保険は必要?
フリーランスにおすすめの賠償責任保険が知りたい
という方のための記事です。
具体的には
- フリーランスにとっての賠償責任
- 賠償責任保険が役立つ場面
- フリーランス協会の賠償責任保険
を説明していきます。
是非最後までお読みください。
目次
フリーランスは賠償責任を負わされる可能性がある?

フリーランスとして仕事をしていく上で賠償責任が生じる可能性は十分にありえます。
例えば、
特に賠償責任を自分が負わなければならなくなった場合、後々働くうえで致命的になりかねません。
クライアントとトラブルになった時に「しまった!」とならないように、具体的に社員とフリーランスの違いを見ていきましょう。
サラリーマンは業務中の賠償は会社が負う
サラリーマンの場合、業務中の賠償は基本的に会社が肩代わりしてくれます。
会社は雇用者で、あなたを雇っているわけです。
もし、あなたがミスをしたとしてもそのミスは会社が負うのは当然のことです。
勿論任意に損害を発生させた場合など、会社から後ほど賠償を要求される事もあります。ししかし、ケースは少ないと思ってよいでしょう。
被雇用者という立場であるが故に保護されているということになります。
フリーランスは自分で身を守る必要がある
一方、フリーランスはどうでしょうか。
フリーランスは労働法上も「労働者」ではありません。
「事業者」として扱われます。
クライアントにはフリーランスの損害賠償を負担する義務はありません。
契約で全てが決まります。
もし、契約で「無制限で損害賠償責任を負う」としていた場合、自分で対処を行う必要性が出てきます。自分の身は自分で守るしか手立てはないのです。
次では主にどんなトラブルで賠償責任を要求されるのかについて説明していきます。
フリーランスの賠償責任保険が役立つ2つの場面

このように、フリーランスは自分の身を自分で守らなければなりません。
どのような場面で役に立ってくるのでしょうか。実際の事例も含めてご説明します。
訴訟を起こされた場合
賠償責任保険に焦点を当ててみると、例えば契約中に借りていた用品をミスで壊してしまったり、人に何かしらの形でけがを負わせてしまったりする可能性はフリーランスでなくてもあります。
それだけではなく納品物にミスがあって時間的に大幅に業務に遅延が生じたり、いつの間にか業務中に著作権侵害に当たる画像等を使ってしまったりと、フリーランスに起こりやすいトラブルも存在します。
業務やり取りの中で解決すれば良いですが、そうならない場合あります。
最悪の場合は訴訟されて争う事になります。
こんな事になった時でも賠償責任保険があると、「訴訟、調停、和解または仲裁等」で発生した費用を補填出来ます。
訴訟は絶対に起こってはいけない事ではありますが、万が一に備えがあれば憂いがないというものです。
情報漏えいなどセキュリティのトラブル
特にエンジニアやデザイナーとしてフリーランスを活動していく上でありがちなトラブルです。
エンジニアやデザイナーはパソコンなどの情報機器でやり取りや納品物を制作する事になるでしょう。
パソコンはビジネスマンにとって必需品です。
しかし、例えばウイルスソフトをインストールしていなかったのが原因でマルウェアに引っかかり、企業から受け取っていた情報がリーク、などというケースも実際に起こっています。
それにヒューマニックエラー、要は操作ミスが原因で関係のない外部に情報をメール等で送信してしまった、ということもありうるのです。
フリーランス協会の賠償責任保険を徹底解説!
個人で保険に登録すると
どの保険に入ればよいかの審査
複数の保険に加入する時間
などのデメリットがあります。
その手間と費用を軽減してくれるサービスがあります。
それがフリーランス協会が提供している「ベネフィットプラン」です。
このプランはフリーランス専用の賠償責任保険も入っており、簡単に登録できるうえに様々なメリットがあります。
ここではこのベネフィットプランについて説明していきます。
フリーランス協会とは
フリーランス協会は、フリーランスで働く時のデメリットを解消する目的で発足した団体です。
2017年1月に設立しましたが、昨今の働き方の多様化に伴い、メディアの注目を集めています。
フリーランス人口が増えている中で、それに対するサポート体制がまだまだ確立されていないのが現在の日本の現状です。
その体制を整えていく役割があります。
フリーランスとして本格的に働くのならば、是非フリーランス協会の会員になる事を視野に入れておきましょう。
フリーランスベネフィットプランとは
フリーランス協会が提供する最も力を入れているサービスです。
何と年会費10000円で、フリーランスから要望のある様々なメリットを受けられます。
雇用保険に近い所得補償制度、その他の保険も網羅しています。
もちろんこれらの保険は個人でも加入可能ですが、それよりもベネフィットプランで一括で受けられるほうがメリットが多いです。
また、ベネフィットプランに登録しておくと、後述の賠償保険で企業側も保険対象になり、企業が安心してフリーランスと契約する理由となりえます。
更に、会員限定で普通より安値でマッサージなど様々なサービスが使える「WELBOX福利厚生サービス」も存在します。
その他にもウェブサービスをお得に使えたり、フリーランスに必要な会計ソフトを安く利用出来たりと、登録しておくと何かと使えるサービスです。
賠償責任保険の補償内容
さて、気になる賠償責任保険はどうでしょうか。
ベネフィットプランの賠償責任保険は、通常の対物・対人事故に限らず、情報漏洩などのセキュリティや納品物のミスなどによる損害、著作権侵害による訴訟リスクに手軽に対応可能です。
更に補償は会員だけではなく、「契約先の企業」まで対象。それで上記に書いたように、企業が万が一の時もリスクが大きくなりにくいので、会員になっていると交渉が進めやすいというメリットがあるのです。

まとめ:フリーランスは賠償責任保険に加入して自分の身を守ろう
今までのことをまとめると、
①フリーランスは雇用時に受けられた福利厚生を受けられないので自分で身を守る必要がある、
②フリーランス協会に登録しておくとその問題の解決も含め様々なメリットがある、
という事です。
フリーランス時にトラブルになる可能性が最も大きいと言えるのが賠償問題です。
ベネフィットプランに登録しておけば、企業側まで対象になった賠償責任保険を手軽に受けられます。
是非登録して、安心して働けるように準備を進めてはいかがでしょうか。
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