フリーランスが開業する場合、
「既に賃貸を借りている今の家を事業所として申請しよう!」
と安易に考えることは危険です。
確認を怠った結果、アパートやマンションから強制退去を命じられる最悪のケースも。
さらに、フリーランスは新たに物件を借りることが難しい可能性もあります。
フリーランスにとっては職場にもなる物件探し。
一般的な居住用物件探しとは異なる場面も多数あります。
今回は
- ●フリーランスの物件探しのポイント
- ●本当にフリーランスは物件を借りにくいのか?
- ●物件を借りる時の手順
を説明します。
最後まで確認し、フリーランスの特権でもある職場の快適さを実現させましょう!
目次
フリーランスはどこで仕事をする?物件を借りる必要はある?
「フリーランスになった!」と言っても仕事場がなくてはなりません。
法人として大人数を抱えているのであれば賃貸オフィスを借りるのが一般的ですが、そうでないフリーランスはどこで仕事をしているのでしょうか?
ここではフリーランスが職場とする場所を3箇所紹介します。
レンタルオフィス
個室をレンタルして、月極でレンタル料を支払います。
入居したその日から仕事ができる環境が用意されているのが最も魅力的な点です。
フリーランスの方が仕事をするのには必須のWiFi、机、椅子、キャビネットなどが用意されています。
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フリーアドレス形式 シェアオフィス
複数の利用者がフリーアドレス形式で使用する形態です。
自前で設備を整える必要がなく、保守の心配もありません。
一方で、個室は無くフロア全体が1つの部屋となっています。
例えば電話が掛かってくる度に周囲への配慮から別の場所へ移動するなどのストレスが掛かる可能性はあります。
細かいうち合わせなどの際に会議室が使えるかどうかのチェックは必須です。
レンタルオフィスよりも格安なのが特徴で、フリーランスになったばかりの人や出張先で仕事をしたい人に向いています。
レンタルオフィスとシェアオフィスの比較
レンタルオフィスとシェアオフィスの最も大きな違いは扉と鍵で仕切られた専用のスペースの有無です。
専用スペースがあるレンタルオフィスは便利ですが、同時に価格もぐっと上がります。
新宿区/月 | 渋谷区/月 | 港区/月 | |
レンタルオフィス | ¥9,800~¥100,000 | ¥5.500~¥140,000 | ¥8,500~¥200,000 |
シェアオフィス | ¥9,800~¥45,000 | ¥15,000~¥45,000 | ¥18,000~¥50,000 |
自宅とオフィスを兼用する形です。
自宅
自宅をオフィスとして利用することで、税金を安く抑えることも可能です。
そのためフリーランスになったばかりの人は自宅を使用することが最も多いので、今回は自宅兼オフィス物件を探す点について詳しく見ていきます。
フリーランスの物件選びのポイント10個を大公開!
フリーランスは家を住居としてだけではなく、仕事場としても物件を使用します。
そのため、物件探しは誰もが苦労します。
ここではフリーランスが特に気をつけなくてならない物件探しのポイントを10個紹介します。
1番重要!SOHO可
SOHOとは「Small Office Home Office」の略です。
小さなオフィスや自宅でビジネスを行うことを指します。
SOHOにする目的で物件を借りる時はあらかじめ家主に了解を得るか、「SOHO可」と表示された物件を探す必要があります。
通常のアパートを借りて、居住せずにオフィスにすることは建築基準法などの法令で認められないことがあるので注意が必要です。
立地
立地を選ぶ点で最も重要なのは「これから取引先になりそうな客が多くいる地域を選ぶ」ということです。
お客さんをオフィスに呼ぶことがあるフリーランスはイメージの良い綺麗な街を選ぶのも良いかもしれません。
値段
一般的な家賃は月収の1/3と言われています。
しかし、
明確な基準は無いため、結局はオーナーとの交渉次第です。

間取り
仕事場として使用する場合、お客さんをどこに通すかを考えて間取りを選ばなければなりません。
リビングやダイニングに通すことが一般的でその際、プライベートな場所はできるだけ見えないようにしておく必要があります。
2LDK~3LDKがおすすめです。
※「R=ルーム」「L=リビング」「D=ダイニング」「K=キッチン」
電源・電力
オフィスにするにあたって、電源、コンセントの位置は非常に重要です。
見学の時にワークスペースをイメージしておくと良いでしょう。
自分の家のアンペア数を契約・見直す際の目安はどれくらい?も参考にしてください。
インターネット環境
フリーランスにとってインターネットは仕事にも日常生活にも欠かせません。
インターネットは商売道具とも言うことができます。
特に光ファイバーは一般的な回線に比べて通信速度は2倍です。
仕事をする際にインターネットを利用する頻度が高い方は、導入済みの物件を探すのがオススメです。
インターネット対応
共用スペースまで回線工事が完了しています。個人スペースまでの工事は行っていないため入居すればすぐにインターネットを使えるというわけではありません。
自分の部屋まで回線を引き込む工事費は入居者が負担します。新たに回線工事を行う場合は実際に使用するまでに時間がかかります。
光ファイバー対応
共用スペースまで光回線の回線工事が終わっている状態です。「インターネット対応)と似ていますが、光回線の対応を指します。
インターネット完備
「インターネット対応」の状態に加えてプロバイダとの契約が済んでいることを指します。
入居後すぐにパソコンを利用できます。
携帯電話の電波状況
賃貸物件の中には電波状況が悪くて携帯電話が使えないということがよくあります。
原因としては鉄筋コンクリートの建物が防音重視になっていることが考えられます。
物件の見学に行った時は必ず自分の携帯電話で、電波状況を確認しておきましょう。
周辺の雰囲気
物件の見学は昼間が多いですが、物件の見学とは別の機会を用意し、自分で物件周辺を夜に歩いて見ることをおすすめします。
街灯は多いか
人通りは絶え間なくあるか
怪しい場所はないか
など、、安全面も自分の目で確認しておきましょう。
最寄駅の路線と駅からの距離
最寄り駅からの距離は非常に重要です。
お客さんが来る場合にも駅から近い方が有利であると言うことができます。
駅から何分という表示はおおよそ1分=80メートルです。
これは大人の男性が早足で歩いた場合の速度なので、一般的な歩行速度よりも早い場合があります。
1度自分で時間を測って確かめてみましょう。
周辺の商業・公共施設
周辺の商業・公共施設もポイントの1つです。
スーパーやコンビニなど買い物施設の場合は、どこにあるか、何時まで営業しているのか、を確認しておきましょう。
普段通いやすい病院はどこか、また万が一の時の大規模な病院はどのくらいの距離にあるか。
役所や銀行、郵便局など頻繁に使うわけではないですが、あると便利な施設の位置もチェックしておきましょう。