地方移住にするメリットは非日常だった場所が日常へ変わって毎日ささやかなぜいたくができること。
肩の力が自然にぬけていくこと。
デメリットは今日はもう仕事しなくていいかなぁ〜と思う日が増えちゃうこと…… pic.twitter.com/LPrGOSezOO
— へいすけ📱WEBコンサルタント (@heisuke335) June 13, 2018
フリーランスの魅力はなんと言ってもその自由さですよね。
毎朝の通勤もなく、自分の好きな時間に働くことができます。
フリーランスとして安定的に仕事を得ることができるようになった今、住環境を整えるために家族と地方への移住を考えている方もいるでしょう。
中には、
- 地方と言っても具体的にどこが良いの?
- 生まれも育ちも東京で地方のことは全くわからない
という方もいると思います。
どうせ地方に移住するならフリーランスに優遇がある方が良いですよね?
あまり知られていませんが、意外にもフリーランスの移住を歓迎する施策を行っている地方自治体は多いのです。
近年、問題になっている地方からの人口流出を防ぐ目的でこれらの施策が行われています。
この記事では、地方で仕事をすることに漠然と興味を持っている方のために、面白い取り組みでフリーランスを誘致している地方都市をご紹介します。
具体的には
- 地方移住のメリット・デメリット
- おすすめの地方都市4選
を説明していきます。
地方移住を考えているフリーランスの方の参考になれば幸いです。
目次
フリーランスが地方移住するメリット・デメリット
「地方移住なんて何が良いの?」
と考える人もいるかもしれません。
まずはフリーランスが地方に移住するメリット・デメリットを説明していきます。
フリーランスが地方に移住するメリット
フリーランスが地方移住することにはどのようなメリットがあるのでしょうか。
生活コストが安い
家賃は地方が圧倒的に安いです。1DKマンションの相場は東京23区内は約9万円ですが、北海道や新潟は半分以下の約4万円です。
精神的なストレスが少ない
一般的に田舎暮らしでは、せわしなく時間が過ぎていく都会とは異なり、ゆったりと生活することができます。
そのため、精神的なストレスが少なく、ゆとりを持って生活をすることができます。
教育環境が良い
都内では待機児童の問題が深刻化しています。特にフリーランスは保育所に入るのが難しいのが実情です。
先程紹介した富士見町のように待機児童ゼロの都市も多い点、自然が豊かな点は子育てや教育をする上では大きなメリットになります。
フリーランスが地方移住するデメリット
フリーランスが地方移住をすることによって不利になる点を紹介していきます。
イベント、勉強会に参加しにくい
ITの勉強会などは企業が集中している東京で開かれることが多いです。いくら交通の便が良い地域であっても東京で開かれる勉強会には参加しにくいのが実情です。
これは地方移住者にとってはハンデになりえます。
相談できる人が近くにいないことも
地方に移住する場合、フリーランスが優遇される、自分にとって縁もゆかりもない土地に移住することも十分考えられます。
フリーランスは会社に所属しているわけでは無いため、困ったことが起きた時に相談できる相手は非常に限られてしまいます。
だからこそ「フリーランス同士のコミュニティの形成」に力を注いでいる都市は要チェックです。
次からは具体的な地方都市を紹介していきます。
地方の中でも特に高待遇!フリーランスの島、奄美大島
奄美は鹿児島から飛行機で1時間ほどの離島です。非常に自然豊かで、「アマミノクロウサギ」などは知っている人が多いのではないでしょうか。
奄美大島では2015年から「フリーランスが最も働きやすい島化計画」と銘打ち、フリーランスを積極的に呼び込もうとしています。
ランサーズが参画している
クラウドソーシング業界のパイオニアである「ランサーズ」がこの計画に関わっています。
ランサーズが行っていることは主に
- 奄美市内のフリーランスの仕事創出
- 奄美市内のフリーランスへのクラウドソーシングのノウハウ提供
- 計画の広報活動
の3つです。
自治体が実践!必要なスキルを教え合うフリーランス寺子屋
フリーランスの育成を目的として、ライティング講座や、ハンドメイド講座などを開講しています。
平成29年度は11つの講座が開講され、114名が受講しました・
代表的な3つの講座をご紹介します。
①SEOライティング講座
実際に報酬が発生する仕事をしながら学ぶことができます。最終的には毎月1~3万円の報酬が得られるスキルを身に着け、webライティングの仕事も紹介します。
②観光フォトライター講座
奄美の情報を発信していくための文章スキル、写真の撮り方を学びます。
③ハンドメイド講座
雑貨などをwebで販売するためのテクニックを学びます。
情報交換やコミュニティ形成のためにフリーランス部を設立
フリーランスと言っても分野は様々ですよね。
奄美大島では情報交換や親交を深めるために専門分野ごとに部が作られています。
中には、フォト部、ハンドメイド部、アート部、デザイン部などがあります。
定住促進のための住宅借り上げ
地域で空き家になっている物件を奄美市が借り受け、フリーランスなどの移住者に対して公的住宅として提供するものです。
一例を挙げると、鉄筋コンクリート造3DK の物件を2万円弱で借りることができます。
地方移住におすすめ!「勝手にフリーランス特区お試し移住プラン」宮城県女川町
宮城県女川町という名前、聞いたことがあるという方も多いのではないでしょうか?
ここは東日本大震災で町の8割が被災するという甚大な被害を受けました。
女川町も積極的にフリーランスの誘致を進めています。
東日本大震災からの復興
震災で甚大な被害を受けたこともあり、
女川町は2014年には人口減少率が6.54%と全国で最高を記録しました。
これをきっかけに、ゼロからの復興を目指す「千年に一度のまちづくり」を掲げています。
その取り組みの一環として、女川町、ランサーズ、女川のNPO法人「アスヘキノボウ」の3者が協力してフリーランスを呼び込む計画を進めています。
住居が無料!?「お試し移住プラン」
2016年から『勝手にフリーランス特区』が開始され、試験的に「お試し移住」の施策のひとつである”フリーランス特権”を提供する「お試し移住プラン」の提供が行われています。
フリーランスの特権として、
①住居が無料
②仕事場を提供(コワーキングスペースを無料で利用可能)
③仕事の提供(インタビュー記事の執筆、クラルドソーシング)
などがあります。
女川駅前にはコワーキングスペースである「女川フューチャーセンター Camass(カマス)」が開設されています。
フリーランスのためのテレワーク計画を推進する富士見町
富士見町は長野県諏訪郡にある町です。
高原に位置するため、夏でも最高気温が30度を超えることはほとんどありません。
富士見町も移住者を積極的に受け入れています。
自然豊かな子育て教育にも抜群の環境
富士見町は八ヶ岳の麓にある自然豊かな高原の町です。
東京からは車で約2時間ほどのアクセスの良さや、避暑地として有名な別荘地で治安が良い点が魅力です。
町内5箇所の保育園により、待機児童はゼロです。
また、中学3年生までの医療費が無料です。
商業施設、病院などの周辺施設も非常に充実しています。
家賃光熱費補助!富士見森のオフィス
2015年12月にオープンしたコワーキングスペース、会議室、食堂を備えた複合施設です。
コワーキングスペース
フリーランスが自由に作業できるコワーキングスペースがあります。
利用料金は以下の表を参考にしてください。
住居の家賃と光熱費を補助!
富士見町では「富士見町テレワークタウン計画」を進めています。
その一環として「富士見 森のオフィス」のコワーキングスペースを仕事場として利用してくださる方に対して、住居の家賃と光熱費を補助する制度を実施しています。
移転後の家賃と光熱費は合わせて 月額83000円ほどです。(期間は2018年4月~2019年3月末)
フリーランスエンジニアの地方移住を支援!島根県
エンジニアに特化した地方で最近、注目されているのが島根県です。
なぜ島根県にエンジニアが集まるのか、解説します。
目指すのは「日本のシリコンバレー」
島根県と聞くと何をイメージする人が多いでしょうか。
「出雲大社」や「石見銀山」など歴史や自然を感じる観光スポットを思い起こす人が多いのでは無いでしょうか。
しかし、そんなイメージとは裏腹に島根県は30社以上のIT企業の誘致に成功しています。
誘致成功の背景には島根県が持つ「資産」があります。
Rubyの聖地!島根県
島根県が持つ資産とは「Ruby」です。
プログラミング言語Rubyの開発者であるまつもとゆきひろ氏が島根県松江市在住であることから、島根県ではRubyなどを始めとしたIT産業の振興などに10年以上取り組んでいます。
このような活動を通じて、約10年をかけて県内のIT企業の売上は100億円増えています。
コンテンツが充実!IT WORKS 島根
島根県はエンジニアのIターン、Uターンを歓迎しています,
それらの情報を集めたのがIT WORKS 島根です。
東京、大阪等で定期的にエンジニアのためのイベントを行っています。
興味がある人は是非1度足を運んでみてください。
まとめ:フリーランスの地方移住はコミュニティを重視!
ここまでお読み頂きありがとうございます。
今回の内容をまとめます。フリーランスの地方移住
におすすめの都市は
- 奄美
- 女川町
- 富士見町
- 島根県
です。
それぞれの自治体が独自の取り組みを行い、都心に集中するフリーランスを誘致しようとしています。
また、フリーランスの地方移住にはメリット・デメリットがあります。
具体的には地方へ移住すると東京へ行きづらくなる点が一番のデメリットです。
一方、子育てに関しては地方は大きなメリットがあります。
子育て中のフリーランスは特に、是非地方に移住することも検討してみてください。
またそこで「どのようなコミュニティに参加できそうか」という点にも注意してみてください。
どこにも所属しせず困ったことを相談する人が限られるフリーランスにとって、コミュニティでのつながりは重要な資産です。
最後までお読み頂きありがとうございました。